脱血側穿刺部

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読み

だっけつがわせんしぶ

意味

脱血側穿刺部(静脈側穿刺部)は、血液透析において、透析で浄化された血液を患者の体内に戻すための穿刺部位です。通常、シャントの静脈側(肘寄り)に針を刺し、透析装置からの返血をスムーズに行います。


脱血側穿刺の特徴

役割:透析装置で浄化された血液を患者の体内へ戻す(返血)
穿刺位置:シャントの静脈側(動脈側よりも心臓に近い側)
使用する針:静脈針(通常16~17G)
穿刺方向:シャントの血流方向に沿って(順向き)


穿刺のポイントと注意点

🔹 ポイント

  • シャント血流と同じ方向に穿刺(順向き)
  • 針の角度は約20~30度で、血管内にしっかり固定
  • スムーズな返血ができる位置を選ぶ

🔹 注意点
血流不良(狭窄や血栓があると返血が困難になる)
高圧リスク(返血圧が高すぎると血管に負担がかかる)
血管損傷や感染リスク(適切な消毒・穿刺技術が必要)


まとめ

脱血側穿刺部は、透析後の血液を安全に体内へ戻すための重要な部位です。適切な穿刺と管理を行い、血流の確保や合併症の予防が大切です。

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