麻酔器

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読み

ますいき

意味

麻酔器(ますいき)は、手術や処置の際に患者へ麻酔ガスや酸素を供給し、意識や痛みを管理するための医療機器です。全身麻酔時に使用され、人工呼吸器の機能も備えています。


麻酔器の主な役割

麻酔ガス・酸素の供給 → 意識をなくし、痛みを感じない状態を維持
人工呼吸の管理 → 手術中の呼吸をサポート
麻酔の濃度調整 → 麻酔の深さを適切にコントロール


麻酔器の構成

🔹 気化器(蒸発器) → 麻酔薬(セボフルラン、イソフルランなど)を気化
🔹 人工呼吸器 → 自発呼吸ができない患者の換気を補助
🔹 酸素・笑気ガス供給装置 → 酸素や麻酔ガスを適切に調整
🔹 モニター機能 → 血圧・心拍数・酸素飽和度・麻酔ガス濃度を監視


麻酔器の使用手順

  1. 麻酔導入(酸素投与 → 静脈麻酔または麻酔ガス投与)
  2. 気道確保(気管挿管またはマスク換気)
  3. 麻酔維持(麻酔ガス・酸素の濃度調整)
  4. 麻酔覚醒(麻酔薬を中止し、意識回復を確認)

注意点とリスク

ガス漏れによる麻酔管理ミス
酸素不足や気道閉塞のリスク
麻酔の過剰・不足による合併症


まとめ

麻酔器は、手術時に患者の意識や痛みを管理し、安全な麻酔を行うための重要な医療機器です。適切な設定と監視が必要で、麻酔科医や臨床工学技士が管理を行います。

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