カテーテル

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読み

かてーてる

意味

カテーテル(Catheter)は、体内に挿入して液体の排出・注入・測定などを行う細い管状の医療器具です。透析、循環器、泌尿器、麻酔など、さまざまな分野で使用されます。


主な種類と用途

透析用カテーテル

  • 急性・慢性腎不全患者の血液透析に使用
  • 内シャントが作れない場合や緊急透析時に使用
  • 内頸静脈、大腿静脈などに挿入

中心静脈カテーテル(CVC)

  • 薬剤・栄養(TPN)を長期間投与するために使用
  • 内頸静脈、鎖骨下静脈、大腿静脈に挿入

動脈カテーテル

  • 動脈圧測定や血液ガス分析に使用
  • 橈骨動脈、足背動脈、大腿動脈に挿入

心臓カテーテル

  • 心血管系の検査(心臓カテーテル検査)や治療(カテーテルアブレーション、冠動脈ステント留置)に使用
  • 大腿動脈や橈骨動脈から挿入

尿道カテーテル

  • 尿の排出が困難な場合に膀胱から尿を排出
  • バルーン付き(フォーリーカテーテル)や一時的なものがある

メリットとリスク

メリット

  • 低侵襲でさまざまな処置が可能
  • 薬剤投与、血液透析、検査などに活用できる

リスク・注意点

  • 感染(カテーテル関連血流感染, CRBSI)
  • 血栓(静脈血栓症のリスク)
  • 血管損傷や出血の可能性

まとめ

カテーテルは、さまざまな医療分野で不可欠な器具であり、適切な管理と感染予防が重要です。特に透析用カテーテルは、シャントが使えない患者や緊急透析時に重要な役割を果たします。

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