ダイアライザー

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読み

だいあらいざー

意味

ダイアライザー(Dialyzer)は、人工腎臓の役割を果たし、血液から老廃物や余分な水分を除去する透析装置の一部です。血液透析(HD)において重要な役割を担います。

特徴と用途

  • 腎不全患者の血液を浄化し、老廃物・電解質・水分のバランスを調整
  • 半透膜(ダイアリザー膜)を利用し、拡散・濾過・対流の原理で血液を浄化
  • 1回の透析で約3~5時間使用され、都度交換が必要(使い捨てが主流)

主な種類

  1. 低通透性ダイアライザー(Low Flux Dialyzer)
    • 小分子(尿素・クレアチニン)を主に除去
    • 標準的な透析治療に使用
  2. 高通透性ダイアライザー(High Flux Dialyzer)
    • 小分子に加え、中~大分子(β2-ミクログロブリンなど)も除去
    • 長期透析患者の合併症(アミロイド症など)を予防

注意点

  • 患者の状態に合わせたダイアライザーの選択が重要
  • 血液凝固防止のため抗凝固剤(ヘパリン)を使用
  • 膜の素材(ポリエステル系、セルロース系など)によって生体適合性が異なる

ダイアライザーは、透析治療において血液を浄化する重要な医療機器であり、患者の生命維持に不可欠です。

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