ECUM

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読み

いーかむ

意味

ECUM(Extracorporeal Ultrafiltration Method)とは?

ECUM(体外限外濾過法, Extracorporeal Ultrafiltration Method)は、血液透析を行わずに水分のみを除去する治療法です。


特徴と仕組み

  • 腎不全や心不全の患者で、水分過剰による浮腫や呼吸困難を改善するために行う
  • 透析装置や限外濾過装置を用いて血液を循環させ、ダイアライザー(濾過膜)で水分を除去
  • 電解質や老廃物の除去はほとんど行われず、主に水分バランスの調整が目的

適応となる患者

透析患者で除水のみが必要な場合
心不全で利尿剤が効かず、体液過剰の状態(うっ血性心不全など)
腎機能が低下し、水分を排泄できない患者


メリットとデメリット

メリット

  • 透析が不要な患者でも水分管理が可能
  • 電解質バランスをあまり変えずに水分を除去できる
  • 透析低血圧のリスクを軽減

デメリット

  • 尿毒素の除去はできないため、腎不全患者では透析が必要になることも
  • 低血圧や脱水を起こす可能性があるため、慎重な管理が必要

まとめ

ECUMは、透析を伴わずに過剰な水分を体外へ排出する治療法で、特に心不全や腎不全による体液貯留の管理に有効です。慎重な水分管理が求められるため、適切なモニタリングが重要です。

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