読み
ゆえきぽんぷ
意味
輸液ポンプ(Infusion Pump)は、薬剤や点滴液を正確な速度で患者に投与する医療機器です。静脈内(IV)、動脈内(IA)、皮下(SC)、硬膜外(Epidural)など、さまざまな経路で使用されます。
特徴と用途
- 精密な流量制御が可能(mL/h単位で調整)
- 持続投与・間欠投与・ボーラス投与が可能
- ICU、手術室、一般病棟、在宅医療で使用
主な種類
- ボリュームポンプ(Volumetric Pump)
- 一定の流速で輸液を行う
- 一般的な点滴や栄養輸液に使用
- シリンジポンプ(Syringe Pump)
- シリンジ(注射器)を装着し、微量投与を行う
- 抗がん剤、麻酔薬、昇圧剤などに使用
- PCAポンプ(Patient-Controlled Analgesia)
- 患者自身が痛みに応じて鎮痛薬を投与可能
注意点
- 閉塞や気泡混入を検知し、警報で通知
- 誤設定による過剰投与・不足投与に注意
- 定期的なメンテナンスと適切な管理が必要
輸液ポンプは、安全かつ正確な薬剤投与を実現し、患者の治療をサポートする重要な機器です。
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