PTA

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読み

ぴーてぃーえー

意味

PTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty, PTA)は、血液透析のシャント(動静脈瘻や人工血管)が狭窄・閉塞した際に行う血管内治療です。バルーンカテーテルを用いて狭くなった血管を拡張し、血流を回復させます。

特徴と手順

  1. 局所麻酔下でカテーテルを挿入(主に大腿または腕の血管から)
  2. 造影剤を注入し、狭窄部位を特定
  3. バルーンカテーテルを膨らませ、血管を拡張
  4. 必要に応じてステントを留置し、再狭窄を防止
  5. 手技終了後、止血し経過観察

適応と用途

  • シャントの狭窄・閉塞による血流低下時(血流不良、透析効率低下)
  • スリル・血管音の減弱や血圧上昇がみられる場合
  • 穿刺困難や静脈圧の上昇がある場合

メリットとデメリット

メリット

  • 低侵襲で短時間(30~60分程度)で実施可能
  • 手術不要で入院せずに治療可能なことが多い
  • 繰り返し施行可能で、シャントの寿命を延ばせる

デメリット

  • 再狭窄しやすいため、定期的なフォローが必要
  • バルーン拡張時に痛みを感じることがある
  • 血管の損傷や血栓形成のリスクがある

注意点

  • 透析中の血流低下やシャント異常の早期発見が重要
  • 定期的な超音波検査や血管造影でフォローアップ
  • 抗血小板薬の継続服用が必要な場合がある

シャントPTAは、透析シャントの機能を維持し、安定した透析治療を継続するために重要な治療法です。

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