読み
ぴーてぃーえー
意味
PTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty, PTA)は、血液透析のシャント(動静脈瘻や人工血管)が狭窄・閉塞した際に行う血管内治療です。バルーンカテーテルを用いて狭くなった血管を拡張し、血流を回復させます。
特徴と手順
- 局所麻酔下でカテーテルを挿入(主に大腿または腕の血管から)
- 造影剤を注入し、狭窄部位を特定
- バルーンカテーテルを膨らませ、血管を拡張
- 必要に応じてステントを留置し、再狭窄を防止
- 手技終了後、止血し経過観察
適応と用途
- シャントの狭窄・閉塞による血流低下時(血流不良、透析効率低下)
- スリル・血管音の減弱や血圧上昇がみられる場合
- 穿刺困難や静脈圧の上昇がある場合
メリットとデメリット
✅ メリット
- 低侵襲で短時間(30~60分程度)で実施可能
- 手術不要で入院せずに治療可能なことが多い
- 繰り返し施行可能で、シャントの寿命を延ばせる
❌ デメリット
- 再狭窄しやすいため、定期的なフォローが必要
- バルーン拡張時に痛みを感じることがある
- 血管の損傷や血栓形成のリスクがある
注意点
- 透析中の血流低下やシャント異常の早期発見が重要
- 定期的な超音波検査や血管造影でフォローアップ
- 抗血小板薬の継続服用が必要な場合がある
シャントPTAは、透析シャントの機能を維持し、安定した透析治療を継続するために重要な治療法です。
« Back to Glossary Index