読み
どうみゃくひょうざいか
意味
動脈表在化(どうみゃくひょうざいか)とは、主に血液透析のために動脈を皮下に移動させる手術のことです。通常、シャントやバスキュラーアクセス(VA)の確保が困難な患者に対して行われます。
目的
- 透析に適した血流量を確保する
- 穿刺しやすくすることで透析の安定性を向上させる
方法
上腕や前腕の比較的深い位置にある動脈(橈骨動脈や上腕動脈など)を皮下に移動させ、容易に穿刺できるようにします。これにより、通常のシャント作成が難しい患者でも透析が可能になります。
適応となる患者
- 透析シャントが作成困難な患者(静脈が細い・深いなど)
- 既存のバスキュラーアクセスが機能しなくなった患者
- 人工血管の使用が困難な場合
この手術によって、透析患者のQOL(生活の質)向上が期待できますが、感染や血栓形成のリスクもあるため、慎重な管理が必要です。
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